柴田収蔵日記(1)村の洋学者
国際化の波が押し寄せた幕末に佐渡に生まれ、蘭医となった柴田収蔵。
丹念に記された日記に登場するさまざまな職業の人びと。
想像以上に豊かだった江戸時代の庶民の日常生活が浮かびあがる。
第1巻は、天保13年(1842)、同14年の日記。
八幡神から足利氏にいたる「源氏の威」の系譜。
南北朝期の末に、足利政権成立の正当性を主張するために著された。
従来、歴史学では顧みられることの少なかった軍記物を、注釈によって虚実を見きわめつつ読みなおす。
幸せな家庭をなげうち、医学修行のため、佐渡を出て3度目の江戸行きを敢行した蘭医柴田収蔵。
江戸の町で学び、心血をそそいではたらく蘭学者たちの群像が活写される。
第2巻は、弘化5年(1848)、嘉永3年(1850)の日記。
卓越したイラン学者2人による記念碑的なコレージュ・ド・フランス講義2編を収録。
言語学、東西交渉史をはじめ、隣接諸学にも大きな示唆をあたえる論考。
付論、長文解題、年表などを併載。
中国の森羅万象を軽妙な筆致でつづる明代の随筆集。
天・地・人・物・事の5部からなり、古今の文献や著者の豊富な見聞をもとに透徹した観察眼で記述する。
著者は有能な政治家・文人として知られた。
第2巻には、中国全土の地勢、各地の奇勝について言及する地部を収める。
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